|主な症状 | 他のよくある症状|診断について|関連する病気|医療従事者向けの資料|
主な症状
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)には、主に5つの中核となる症状があります。1)
1. 発症前は可能だった日常的な活動(仕事、学校、日常生活など)の能力が著しく損なわれている
- 深刻な疲労倦怠感を伴い、6カ月以上続く。
- 通常の疲労とは全く別物である。
- この疲労倦怠感は、過度な運動などの過負荷な活動によるものではなく、睡眠や休息をとっても回復しない。また発症前には無かったものである。
2. 労作後倦怠感(post-exertional malaise, PEM)
- 発症前には問題なくできていた身体的、精神的、認知的な負荷の後に、ME/CFSの症状が大きく悪化する(クラッシュと呼ばれている)光や音などの感覚的な刺激が引き金になることもある。
- PEMやクラッシュが現れている時に、重度の疲労感だけでなく、思考力低下、睡眠障害、喉の痛み、頭痛といったME/CFSの症状が悪化したり、症状の出現がある。
- 回復には数日、数週間、それ以上かかることがある。外出困難や寝たきりになることがある。
- 労作後倦怠感は、負荷の直後に現れることもあれば、数時間や数日遅れて現れることもある。患者自身が要因や期間を予測することがむずかしい場合もある。2)
3. 睡眠障害
- 十分な睡眠をとっても休息感がなく、体調が良くならない(たとえば、起きた時に、寝る前と同じような疲労倦怠感がある)
- 入眠や睡眠そのものに支障が出ている。
上記3つに加え、以下の症状の少なくとも1つは、特徴として現れます
思考力の低下、記憶障害(ブレインフォグ)
早く思考すること、記憶すること、注意を払うこと、集中すること、決断することなどが難しくなる。
起立や座位で症状が悪化する(起立不耐症)
立位や座位での立ちくらみ、めまい、体調不良、失神などが現れる。目がぼやけたり、点がみえることもある。
その他よくある症状
- 筋肉痛
- 関節痛(腫れ・赤みなし)
- 頭痛(新たに現れたり、悪化した症状として)
- 首やわきの下のリンパ節の圧痛
- 喉の痛み
- IBSなどの消化器症状
- 悪寒・寝汗
- アレルギーや過敏症(食べ物、香り、化学物質、光、音)
- 筋力低下
- 呼吸困難
- 異常心拍
診断について
・「診断基準」をご確認下さい。
関連する病気について
・ME/CFSは全身にさまざまな症状が現れることが多いですが、まだ特効薬がありません。「関連する病気」があてはまる場合は、その治療で症状がやわらぐことがあります。「関連する病気」をご確認下さい。
医療従事者向けの資料
ME/CFSの診断、評価、症状管理に関する国内外の医療従事者向け資料をまとめています。
・ME/CFSの診断・管理に関する資料
・米国CDC 医療従事者向けツールキット
・英国NICE ガイドライン
・臨床医のための手引書
・感染後の慢性疾患に関する臨床資料
参考:
1)ME/CFSの症状(CDC) ![]()
2)ME/CFSの診断・管理の要点 ![]()
(更新日:2026‐07‐06)