筋痛性脳脊髄炎 / 慢性疲労症候群 情報サイト

主な治療

現在のところME/CFSの特効薬はありません。症状を悪化させないことや、一つずつでも少しずつでも症状をやわらげることが目標です。ご自身の症状や主治医と相談しながら、それぞれに合う治療方法を見つけていきます。

注意:患者さんによって合うお薬は異なります。主治医とよく相談し、用法・用量を守って服用してください。

■ 補中益気湯
慢性疲労症候群では比較的よく使われるお薬で、全身倦怠感や免疫力低下などを改善することができるといわれています。詳しくはこちらをご確認ください。
慢性疲労に使ってみよう(漢方スクエアのHP)
ただしのぼせなどの副作用が強い場合には控えるようにしましょう。

■ 六君子湯、抑肝散、当帰芍薬散、十全大補湯、葛根湯、加味逍遙散

■ コエンザイムQ10(ノイキノン)
コエンザイムQ10は身体の中でエネルギー産生や抗酸化作用に重要な物質ですが、このような作用が低下してると思われる慢性疲労症候群の患者さんが服用すると、作業効率や睡眠の質を改善できるといわれています。詳しくはこちらをご確認ください。
慢性疲労症候群に対する還元型コエンザイムQ10の改善効果について(カネカのHP)
ただしお腹の調子が悪くなるなどの副作用が強い場合には控えるようにしましょう。

■ ビタミンC
抗酸化作用により疲労感を軽減すると言われています。

■ イミダペプチド
疲労感を軽減すると言われています。詳しくはこちらをご確認ください。
https://imida.jp/(イミダペプチドのHP)

■ ビタミンB12

■ カルニチン補充
アセチルカルニチンの濃度低下を補充し症状をやわらげると言われています。

■ ビタミンE、ビタミンB1

■ NSAIDs、ノイロトロピン、リリカ、トラムセット
線維筋痛症の合併などの疼痛をやわらげます。

■ SSRI、SNRI など
セロトニンやドーパミンの代謝異常に有効と言われています。

■ 和温療法
和温療法とは、約60℃に設定された遠赤外線乾式サウナ室で全身を15分間温めて、出浴後に30分間の安静保温を行い、最後に発汗に見合う水分を補給する治療法です。深部体温はこの時約1.0℃上昇し、全身の動脈・静脈は拡張し、末梢血管への血流は有意に増加するとされています。
この治療法は中枢・末梢の自律神経や神経体液性因子(ホルモン活性)を是正し、自己免疫や生体防御機構を賦活化します。さらに心・精神を和ませ、心身をリフレッシュさせる効果があり、ME/CFS、慢性疼痛、線維筋痛症で効果が出ており最近注目されています。詳しくはこちらをご確認ください。
和温療法(WAON THERAPYのHP)
和温療法を受けられる施設(WAON THERAPYのHP)

■ アイソメトリックヨガ
自宅で、座位・臥位でできるアイソメトリックヨガを併用することで、疲労感などの軽減につなげる治療方法です。詳しくはこちらをご確認ください。
ME/CFS患者さんのための臥位で行うアイソメトリックヨガプログラム(岡孝和先生のYoutube)

■ rTMS治療(Repetitive transcranial magnetic stimulation, 反復経頭蓋磁気刺激治療)
頭部に磁気コイルを当て、非侵襲的に「左背外側前頭前野」に磁気刺激を与える治療方法です。脳内に電流を誘導し、神経細胞を活性化したり、神経伝達物質が調整されるとされています。詳しくはこちらをご確認ください。
ME/CFSに対する経頭蓋磁気刺激治療(NPO法人 筋痛性脳脊髄炎の会のHP)

■ EAT治療(Epipharyngeal Abrasive Therapy, Bスポット治療)
上咽頭に塩化亜鉛を塗りながら擦過する治療方法です。詳しくはこちらをご確認ください。
慢性上咽頭炎(病巣疾患研究会のHP)
EATを受けられる施設(病巣疾患研究会のHP)

参考:
神経治療学 33巻 (2016) 1号 p.40-45 慢性疲労症候群の病態機序とその治療 渡邊 恭良, 倉恒 弘彦(2016年5月)
BRAIN and NERVE-神経研究の進歩 特集 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の今(2018年1月)
日本医事新報社 筋痛性脳脊髄炎/ 慢性疲労症候群診療の手引き 編者 倉恒弘彦、松本美富士(2019年10月)

■ その他の治療方法

・栄養療法
血糖値の乱高下は身体に倦怠感をもたらすため、精製された砂糖や穀類の摂取はできるだけ避け、またできるだけバランスの良い食事になるように心掛けましょう。

・腸管免疫療法
最近、腸内フローラが腸管免疫に影響を与え、この腸管免疫がアレルギーや自己免疫疾患に関係していることがわかってきました。(*1)
腸内免疫療法とは、乳酸菌生産物質・糖質栄養素などのサプリメントを摂取することで、腸内環境を整える治療方法です。アレルギーや自己免疫との関係も指摘されている慢性疲労症候群では、腸管免疫療法により症状を軽減できる可能性があるのではないかと言われています。
(*1)腸内細菌叢と免疫系との間に新たな双方向制御機構を発見

臨床医のための手引書

ME/CFS研究班が、国際ME/CFS学会編「臨床医のための手引書 2014年版」 日本語翻訳を掲載しています。

(更新日:2022-01-23)

PAGETOP
Copyright © ME/CFS info All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.