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症状と診断

主な症状 | 他のよくある症状診断について関連する病気医療従事者向けの資料

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)では以下のような症状が現れます。1)

主な症状

1. 発症前は可能だった日常的な活動(仕事、学校、日常生活など)の能力が著しく損なわれている

・疲労倦怠感を伴い、6カ月以上続く。
・通常の疲労とは全く別物である。
・この疲労倦怠感は、重症であることもあり、通常時とは異なる過負荷な活動のせいではなく、睡眠や休息で回復せず、発症前には無かったものである。

2. 労作後倦怠感(post-exertional malaise, PEM)

・発症前にはなんともなかった身体的・精神的活動で、ME/CFSの症状が悪化する(クラッシュと呼ばれている)
・労作後倦怠感の間、思考力低下、睡眠障害、喉の痛み、頭痛、重度の疲労感などのME/CFSの症状悪化や症状出現がある。
・回復には数日、数週間、それ以上かかることがある。外出困難や寝たきりになることがある。
・労作後倦怠感をひきおこす要因やその期間を、患者が予想することがむずかしいことがある。
・労作後倦怠感は、労作で即時に現れたり、数時間や数日遅れて現れたりする。2)

「労作後倦怠感(PEM)とエネルギー代謝障害について」

3. 睡眠障害

・十分な睡眠をとっても、体調が良くならない(たとえば、起きた時に、寝る前と同じような疲労倦怠感がある)
・入眠や睡眠に支障が出ている。

また少なくとも下記いづれかの症状

・思考力の低下、記憶障害(ブレインフォグ)

早く思考すること、記憶すること、注意を払うこと、集中すること、決断することなどが難しくなる。

・起立や座位で症状が悪化する(起立不耐症)

立位や座位での立ちくらみ、めまい、体調不良、失神などが現れる。目がぼやけたり、点がみえることもある。


他のよくある症状

以下はよくみられる症状です。

・筋肉痛
・関節痛(腫れ・赤みなし)
・頭痛(新たに現れたり、悪化した症状として)
・首やわきの下のリンパ節の圧痛
・喉の痛み
・IBSなどの消化器症状
・悪寒・寝汗
・アレルギーや過敏症(食べ物、香り、化学物質、光、音)
・筋力低下
・呼吸困難
・異常心拍


診断について

「診断基準」をご確認下さい。

関連する病気について

ME/CFSは全身にさまざまな症状を呈することが多いですが、まだ特効薬がありません。「関連する病気」があてはまる場合は、その治療で症状が軽くなることがあります。「関連する病気」をご確認下さい。


医療従事者向けの資料

臨床医のための手引書

ME/CFS研究班が、国際ME/CFS学会編「臨床医のための手引書 2014年版」 日本語翻訳を掲載しています。

医療従事者向けツールキット

米国CDCが、ME/CFSの主な評価項目、主な症状などをPDFにまとめています。
https://www.cdc.gov/me-cfs/healthcare-providers/toolkit.html

ME/CFSの診断・管理の要点(米国の専門家によって合意された推奨事項)

米国の専門家20名以上が推奨事項を合意し、「ME/CFSの診断・管理の要点」としてまとめています。「症状の聴取」についてテーブル1に掲載されています(2021年8月発行)
Myalgic Encephalomyelitis/Chronic Fatigue Syndrome: Essentials of Diagnosis and Management

その他 研究について

ME/CFSの研究班・海外の状況
書籍・特集など


参考:
1)Symptoms of ME/CFS | ME/CFS | CDC
2)Myalgic Encephalomyelitis/Chronic Fatigue Syndrome: Essentials of Diagnosis and Management

(更新日:2023‐01‐09)

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