カナダの診断基準は2003年に作られ、中等度や重症をよく同定できると言われています。
カナダの診断基準(2003)
1 | 疲労感(必須) |
2 | 労作後の倦怠感・疲労感(必須) |
3 | 睡眠障害(必須) |
4 | 痛み(必須)* |
5 | 神経学的/認知機能の障害(下記2つ以上)** ・錯乱 ・集中力低下、短期記憶障害 ・見当識障害 ・情報処理、分類・単語検索の困難 ・知覚・感覚の障害 運動失調、筋力低下、筋線維束収縮は一般的。認知機能、感覚機能、感情の過負荷が起きることが有り、クラッシュや抑うつをもたらすことが有る。 |
6 | 以下3カテゴリーのうち、2カテゴリー以上で、各1つずつ以上。 ・自律神経系の障害(起立不耐症、立ちくらみ、極端な蒼白、吐き気やIBS、頻尿や排尿障害、動悸、労作性呼吸困難) ・神経内分泌系の障害(体温調節障害、汗や再発性の熱感、四肢の冷え、暑さ・寒さ耐性低下、体重変化、適応性の低下やストレスによる症状悪化) ・免疫系の障害(リンパ節圧痛、再発性の喉の痛み、再発性のインフルエンザ様症状、倦怠感、新たな食物過敏、薬過敏、化学物質過敏) |
7 | 症状の継続が6カ月以上(小児は3カ月が適切) |
*痛みや睡眠障害が無いけれども、ME/CFS以外にあてはまらない例が少数あるが、感染症後発症ならばME/CFSと考えてよい。
**ME/CFS発症前に他事由により不健康で、明確なトリガが無かったり、徐々に、またはいつのまにかに、ME/CFSを発症している場合もある。
※除外診断、併存疾患は下記の原文をご確認下さい。
参考:
〇Canadian Consensus Criteria – MEpedia
〇(原文)Myalgic Encephalomyelitis/Chronic Fatigue Syndrome: A Clinical Case Definition and Guidelines for Medical Practitioners – An Overview fo the Canadian Consensus Document