筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 情報サイト

01.大うつ病と慢性疲労症候群の違い

大うつ病とは、英語でいうmajor depressive disorderのことで、一般に言う「うつ病」です。
大うつ病は、慢性疲労症候群(以下ME/CFS)と同じように、科学的なメカニズムははっきりしていませんが(*)診断基準は有るという状態です。大うつ病なのかME/CFSなのかは、患者さんの症状がどちらの診断基準のほうに近いかによって、ある程度の目星をつけることができます。

(*)大うつ病では脳内のセロトニンが減少しているなどの情報は、あくまで仮説であって、証明が完了したものではありません。また現在のところ、検査で陽性かどうかを判定する方法もありません。

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大うつ病とME/CFS(うつ病を併発していないME/CFS)の主な違いは以下の点です

■抑うつ気分の有無
大うつ病ではこの症状が表れることが多く、大うつ病の診断基準で重要な観点となっています。
一方ME/CFSでは、抑うつ気分は全く無い、あるいは身体の症状が重いために二次的に生じている、といった状態であり、要は他の身体疾患の患者さんでもよく見られるような状況ということになります。

■興味・喜びの有無
大うつ病では興味を失ったり喜びの気持ちが弱くなるような症状が表れることが多く、大うつ病の診断基準で重要な観点となっています。
一方ME/CFSでは、興味や喜びは失っていないことが多いです。体調が悪いために、興味があっても以前のように行動することはできませんが、テレビやネットなど、身体の負担にならない範囲であれば、興味あるものを見たり調べて楽しむことができます。

■気力の有無
大うつ病では「○○をやろう!」気力が出てこない傾向が強く、診断基準にも含まれています。
一方ME/CFSでは、やる気は十分あるのですが、身体の症状が重すぎてできないという状態です。病気さえ治ればできるのに!と考えている患者さんが多いです。

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大うつ病とME/CFSでは上記のような違いがあります。しかし多くの病院では、ME/CFSの存在が頭にない状態で診断が行われることが多いので、症状がME/CFS様であっても、うつ病と診断されてしまうことが多いです。現在うつ病と診断されているけれど、症状から考えるとME/CFSではないか?と感じる方は、ぜひ専門医の受診をおすすめしたいと思います。

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