(投稿日:2015年12月1日/更新日:2021年4月19日)
はじめに
抗gAChR抗体は自律神経障害を引き起こし、以下のような症状が現れることが報告されています。
・起立性低血圧による立ちくらみや動悸・失神
・体位性起立性頻脈(POTS)
・ドライマウス/ドライアイ
・瞳孔異常(二重に見える、見えにくい、まぶしいetc)
・発汗の障害や暑がり
・排尿障害
・便秘や下痢などの腸管運動障害
・性機能障害
・ギラン・バレー症候群様後の上記のような自律神経障害
(これ以外にも多彩な症状が見られることが報告されています)
抗体陽性の場合は免疫治療(血液浄化療法、IVIG、ステロイドパルスetc)が有効の場合があると報告されています。
すすめ方
方法1.主治医の先生に相談して対応いただく
方法2.主治医の先生が対応が難しい場合は、神経内科で設備がある病院を受診する
・患者さんの体調をよく知る主治医に対応頂くことが望ましいですが、難しい場合はできるだけ検査体制が整っている神経内科に相談することをおすすめします。
・どうしてもどこに行けばいいかわからない場合は私が受診した都立神経病院をご検討ください。なお都立神経病院は入院専門病院で、外来は隣の多摩総合医療センターです。受診をご検討の方はスムーズに受診できるようにご案内しますので「お問い合わせ」(or twitterのDM)からご相談ください。
(外来診療で疑いがあった場合には、検査入院して画像検査、電気生理学的検査、ヘッドアップチルト検査、一般的な血液検査などを行いながら、抗体検査も行う流れになると思います)
・都立神経病院から遠方の患者さんは各地域の神経内科領域に詳しい病院を受診ください。
ご注意事項
・抗gAChR抗体検査はこちら(https://www.cosmic-jpn.co.jp/contractservice/#1566952878-785184)に掲載されていますが 、検査の問い合わせは必ず医師から行って頂いて下さい。
・本検査は診察初見、血液検査、尿検査、神経学的検査などから総合的に評価することが望ましいです。主治医とよく相談しながら、検査をご検討ください。